南紀白浜で電動シェアサイクル人気 観光やビジネスに便利、手続きもスマホで手軽に

南紀白浜空港にある電動シェアサイクルの貸し出し返却場所(和歌山県白浜町で)

 和歌山県白浜町内で、電動アシスト自転車を使った「電動シェアサイクル」の利用が増えている。観光やビジネスなどの交通手段として人気を呼んでおり、昨年2月の開始時からポート(貸し出し返却場所)も増え、より利便性が高まった。事業主は「観光地の新たな移動手段として好評」と話している。

 スマートフォンから手軽に自転車を借りる手続きができ、24時間好きな時間に借りたり、返したりできる。

 事業主の建材輸入、販売会社ダイセン産業(大阪市)が、シェアサイクル事業を手がける「COGICOGI(コギコギ)」(東京都)のサービスを活用している。

 事業は昨年2月、自転車15台4ポートでスタートしたが、現在は自転車40台11ポートにまで増えている。

 ダイセンは「今後もポートと自転車台数を増やしていきたい」と話している。

 ポートは、町内の宿泊施設、交通機関、アドベンチャーワールドなどの観光施設にあり、自転車は借りた場所と違う場所に返却することもできる。10月に南紀白浜マリオットホテルが新たにポートに加わった。

 同社の調べでは、貸し出しと返却するポートが違う利用者は全体の44%。早朝や午後5時以降の利用は、貸し出しで15%、返却は30%だった。

 また、自転車を飛行機、電車、バス、タクシーと併用する人や、バスやタクシーが動いていない時間帯に利用する人も多いという。

 自転車の利用料金は12時間2310円、24時間2640円、48時間3960円。有効時間内であれば何度でも借り直しができる。延長料金は1時間につき100円。

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