来年3月16日の北陸新幹線金沢―敦賀間開業に向けた営業車両「W7系」の走行試験で11月24日未明、営業最高速度の時速260キロに到達した。走行試験を行う鉄道建設・運輸施設整備支援機構は同日、「最高速度で問題なく走行できることを確認した」と発表した。
W7系は同日未明、敦賀車両基地(福井県敦賀市)から金沢駅に向けて出発。午前1時16分、南越前町と敦賀市を結ぶ新北陸トンネル(延長19.76キロ)内で時速260キロを記録した。
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新幹線電気・軌道総合検測車「イーストアイ」やW7系による走行試験は9月23日に始まった。レールの高低測定やパンタグラフからの集電状態の監視を行う「入線架線試験」など各種試験を終え、今月1日からは段階的に速度を上げる「速度向上試験」を行っている。
走行試験は12月9日に終える予定。その後、国土交通省による完成検査、JR西日本による試運転と続き、開業を迎える。