外枠勢の攻めがあると予想する場合にキーとなるのは何号艇?『究極のボートレースガイドブック』

予想の入り口覚えておきたい「セット舟券」のパターン

出走表の見方を覚えたら、今度は、どの情報を、どのように読み解けば、舟券的中に近づけるのかをご紹介。さらに、レース展開の基本パターンである〝3コースのまくり(差し)〞が決まったときに相手に来やすいコースも覚えましょう!

1号艇の信頼度を見て、次に3号艇が攻められるかどうかを考える!!

さあ、ここからは出走表を見て具体的な予想方法を伝授しましょう!まず見るべきは、もちろんインコース!だいたいはコースに動きがない(外枠のレーサーがインコースを取りにこない)場合は、1号艇がインコースでレースをします。多くのレースで1号艇が人気の軸になるので、1を信用するのかしないのかで狙い方が変わってきます。1が逃げると予想するということは外枠勢の攻めが不発ということ。

逆に外枠勢の攻めがあると予想する場合にキーとなるのは何号艇のことが多いのか?現代のボートレースでは3コースの攻めが主流! 1号艇を負かすことができるか!? そこがレースのポイント!!なので、1号艇の次に3コース(多くの場合で3号艇)の選手もチェック!スタートが早くて攻めてきそうかどうかを確認しましょう。

イン勝率の高い芦屋で、A級の平石選手が1号艇、ほかはいずれもB級とくれば、イン逃げで決まる公算大。

ボートレースのヒント

『ドリーム戦』

ドリーム戦とはSG、G1競走などの初日12Rのメインレースに設定されている得点水増しレースのことです。通常は1着だと10点のところがドリーム戦だと12点、2着:8点→10点、3着:6点→9点、4着:4点→7点、5着2点→6点、6着:1点→5点と各着順が点増しになります。ドリーム戦がなぜこれほど得点増しかというと、シリーズを引っ張っていくであろう豪華メンバーで構成されるからです。

そのため、他のレースよりもレベルが高く着順が取りにくいので、こうした水増し得点になっているのです。近年のG1戦などでは、Wドリーム戦といって初日&2日目の12Rに設定されている場合もあります。

【出典】『究極のボートレースガイドブック』著:西野精治

【書誌情報】
『究極のボートレースガイドブック』
著:西野精治

近年、コロナ禍の影響もあり公営ギャンブル市場は毎年のように売り上げを伸ばしています。スマートフォンの普及で手軽に参加できることもあり、今やバブル期の売り上げを上回る状況となっています。この公営競技の中でも最もファンや売り上げを伸ばしているのがボートレース(競艇)。公営ギャンブルと言えば中央競馬(JRA)を思い浮かべる人が多いはずです。たしかに昔から競馬ファンは多く、馬券の売り上げが全公営競技の中でダントツに大きかったのですが昨今は状況が変わりつつあります。ボートレースの人気は急上昇、舟券の売り上げは2兆4142億円(2022年度)と約3兆円の中央競馬に肩を並べるまでになっていて、新規のボートレースファンが増加していることを示しています。とはいえ、初心者にはどうやってボートレースを予想していいのかが分からないのも事実。最初は誕生日とか好きな番号、好きな色、カッコいい選手などの理由で舟券を買うのもありですが、ずっとそのレベルではボートレースを本当に楽しめているとは言えないでしょう。本書はその域を脱して「選手の実力」「有利なコース」「レース展開」「モーターやボートの性能の見極め」などを知ることによって、「自分でレースの予想、推理」ができるようになることを伝授する1冊です。著者の永島知洋氏は「ボートレース楽しむプロ」としてほぼ毎日のようにテレビ番組やYouTubeのレース配信番組でボートレースの面白さ、楽しみ方を身をもって示している人です。小難しいことは抜きに「興味はあるけど専門知識ゼロの人が、とりあえず舟券を予想できてレースを楽しめるようになる」をコンセプトに書き下ろした1冊です。

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