【ジャパンC/穴ライズ】「パンサラッサの大逃げ、持久力勝負ならば」 想定“8人気”前後の盲点

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■ディープボンド

前走の京都大賞典は、道中中団でじっくりと我慢し3角から進出を開始すると、開けた直線ではジワジワと脚を伸ばして勝ち馬プラダリアの3着。1番人気を裏切ることになったが、終いにしっかり脚を使っていた上に、宝塚記念以来、3カ月ぶりの実戦で体つきにもいくらか余裕があった。悲観的する内容ではなかったと判断する。

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今年は4戦して勝利こそないものの、そのすべてで掲示板に載っているように、中長距離戦での堅実さは健在。天皇賞・春ではジャスティンカフェの2着、宝塚記念でもイクイノックスから0秒4差と、大舞台でも遜色のない走りを見せていることから、好メンバーの揃った今回も流れひとつで上位争いに加われる。

ヨーイドンの決め手勝負では分が悪いものの、その一方でタフなレースには強いタイプ。パンサラッサの大逃げでハイペースになる公算が高く、持久力勝負ならおあつらえ向きの展開になる。東京コースは3歳のダービー以来、約3年半ぶりだが、コントレイルの5着なら苦手なイメージもなし。人気の盲点になっている一頭で、馬券的には面白い存在だ。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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