模擬投票で選挙学ぶ 県内4大学でワークショップ

 若者に6月5日投開票の県議選に関心を持ってもらおうと、県選挙管理委員会は県内4大学で若者向けワークショップを開いている。30日は那覇市の沖縄大学で行われ、参加した主に10代の大学生らが模擬投票やグループごとの討論に取り組み、選挙制度の仕組みを学んだ。 同大1年次必修講座「キャリアデザイン入門」の一環で行われ、企画・運営は学生による実践型ディスカッション企業「がちゆん」などが担当。同様のワークショップは24日から県議選直前まで琉球大、沖国大、名桜大でも実施されている。

 ワークショップでは観光都市「ニライカナイ市」の市長選をテーマに、3候補が掲げるマニフェストなどを参考に学生らが模擬投票や討論に取り組んだ。講義を見守った沖大の島袋隆志准教授は「当選した候補に投票したことが正解というわけではないことを実感してほしい」と説いた。

 模擬投票で子どもに関する政策を掲げた仮想候補に投票した1年の屋良光弥さん(19)は「参院選から選挙に行くことになる。これまで以上に政治について考えたい」と話した。

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