故障のため止まっていたイオン藤崎店（青森県藤崎町）のからくり時計「ハミング・バード」が25日、8年ぶりに動き出した。大勢の買い物客が駆け付けスマートフォンで撮影するなど、復活を喜んだ。
午前10時、時計がゆっくりと上に動き出すと、中から3匹の小鳥が登場。軽快な音楽に合わせて小鳥たちが動く様子が、訪れた人たちを楽しませた。1時間おきに稼働する。
からくり時計は1989年11月、「ジャスコ藤崎店」として開店以来、店のシンボルとして、地元藤崎町や弘前市など近隣の買い物客や子どもたちに長年親しまれてきた。動作不良が多くなるなど経年劣化のため、2015年ごろから休止していた。
同店によると、買い物客から「動いているところをもう一度見たい」と復活を望む声が寄せられたことを受け、10月に弘前市内の業者に修理を依頼。開店35周年の節目に合わせて再稼働させた。
弘前市から駆け付けた弘前大学大学院1年の樋口智陽（ともたか）さん（23）は「時計が奏でるメロディーがかわいらしい。地元の人が懐かしく思う気持ちが分かった」と話した。
