賛否わかれるマク・アリスターのアンカー起用、クロップ監督は意に介さず「チーム次第でより多くの恩恵を受けられる」

リバプールでアンカーに挑戦中のMFアレクシス・マク・アリスター[写真:Getty Images]

リバプールのユルゲン・クロップ監督が、アルゼンチン代表MFアレクシス・マク・アリスターのアンカー起用に満足感を示した。クラブ公式サイトが伝えている。

今夏の移籍市場でブライトン&ホーヴ・アルビオンからリバプールに加入したマク・アリスター。ブライトンではトップ下など前目のポジションが主戦場だったが、リバプールではMFジョーダン・ヘンダーソンやMFファビーニョの退団、MFチアゴ・アルカンタラが負傷続きな事情もあり、アンカーでの起用がメインになっている。

新たなポジションに挑戦中のマク・アリスターは、巧みなテクニックでビルドアップの起点になるなど違いを見せる一方、守備面ではたびたび軽いプレーが見られることもあり、OBやファンの間では賛否両論に。日本代表MF遠藤航の起用を推奨する声や、来年1月の移籍市場で本職のアンカーを獲得すべきとの意見も見られている。

ただし、クロップ監督はここまでのマク・アリスターのプレーに満足しているようだ。プレミアリーグ第13節のマンチェスター・シティ戦に先立った記者会見で、指揮官は今のマク・アリスターのプレーを好んでいると強調しつつ、チーム次第でこれからさらに良くなるだろうと自信を示した。

「外野から見れば、選手がどのポジションなのかが気になるのは理解している。だが、結局のところチーム全体がどうセットアップされているか次第なんだ。マッカ(マク・アリスター)は生まれながらの6番か? ノーだ。ここ数年で、フットボールは我々が想像しなかった方向に発展したか? イエスだ。それによって、マッカのような選手が6番の位置でプレーできるようになったか? 間違いなくそうだ」

「守備については結局のところ、チーム全体でどのように守るかにかかってくるのだ。簡単なことさ。それがうまくいけば、パスコースを見つけ前へ前へと進んでいける素晴らしい選手が中央のポジションにいることになる」

「私はただ相手を倒すだけの選手や、ポゼッション中に『それは俺の仕事じゃない、勘弁してくれ!』と思うような選手を中央に置きたくはない。正直に言って、私は彼がとても好きだ。チームとして本当にコンパクトなフォーメーションを作れば、もっと多くの恩恵を受けられるだろう」

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