ルカ・マリーニ、2023年限りでのVR46離脱が正式発表。2024年はレプソル・ホンダに加入か/MotoGP

 11月25日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているムーニーVR46レーシング・チームは、ルカ・マリーニが2023年限りでチームから離脱することを正式に発表した。

 マリーニはイタリア出身のライダーで、バレンティーノ・ロッシの異父弟であり愛弟子でもある。2012年からイタリア選手権(CIV)のMoto3クラスへ参戦を開始し、翌2013年には第13戦サンマリノGPでMoto3クラスにワイルドカード参戦して世界選手権デビューを飾った。

 その後スペイン選手権(CEV)とヨーロッパ選手権を経験し、2016年からロードレース世界選手権のMoto2クラスにフル参戦を開始。2年間はフォワード・レーシングから、2018年からはスカイ・レーシング・チームVR46に移籍し、2020年には3勝を挙げてチャンピオン争いに加わったが、惜しくもランキング2位となった。

 そして、2021年からはドゥカティ・コルセと契約を交わしてMotoGPクラスにステップアップ。初年度はスカイVR46アビンティア・チーム、2022年からはムーニーVR46レーシング・チームから参戦している。2022年はランキング12位で終えたが、2023年は前戦度を上回る7位につけており、2シーズンで計2度のポールポジション、スプリントでは4度の表彰台、決勝では2度の表彰台を獲得する活躍を見せた。

2023MotoGP:ルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)

 6シーズンをVR46とともに過ごしてきたマリーニは、2024年シーズンも継続参戦がすでに9月7日の時点で決まっていたが、今回2023年限りでチームから離脱することが発表された。マルク・マルケスの移籍により、レプソル・ホンダ・チームから打診を受けている彼だが、正式に加入となるのだろうか。

■ルカ・マリーニ
「僕はチャンピオンシップにおけるキャリアのほとんどをこのチームで過ごしたから、これまでのキャリアの中で最も重要な瞬間の多くがこのチームと結びついている。僕たちはともに大きく成長し、多くの満足を得ることができたんだ。今回(バレンシアGP)がムーニーVR46レーシング・チームでの最後のレースになる」

「この決断を下す前に多くのことを考え、自分が直面する新たに挑戦する課題を評価したんだ。この種のスポーツの特徴である技術的な側面と複雑さについて、僕の成長と知識の向上に貢献してくれた素晴らしいチームを後にする。今までのことを否定することなく、未来を見据えて、熱意を持って新しい道を受け入れる時が来たと思っているよ」

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