「座禅がよかったんじゃないか(笑)」“メンタル力”アップで決勝進出の清水・秋葉忠宏監督「ビッグセーブに救われた」GK大久保択生を絶賛【J2プレーオフ試合後会見一問一答】

11月25日に行われたサッカーJ2リーグプレーオフ準決勝、スコアレスドローながら、5位モンテディオ山形を退け、12月2日の決勝へ駒を進めた4位清水エスパルス秋葉忠宏監督の試合後会見の一問一答をお届けします。

秋葉忠宏監督:まず、この難しい難しいゲームを本当に選手がよくコントロールしたし、辛抱強く、我慢強くゲームをコントロールする、マネジメントするという、レギュレーションでアドバンテージがある分、難しい、刻一刻と状況が変わる難しい中で、しっかりと点を奪いに行くところ、最後、ゲームをクローズするところ、そういったものしっかりと使い分けながら、最後の最後まで、アドバンテージを有効に使う忍耐強さ、したたかさか、ゲーム運びの狡猾さを含めて、素晴らしかった。

でも、それを支えてくれたのは、1万6,000人近いサポーター・ファミリーが来てくれたし、(ゴール裏に掲げられた)横断幕に「スタンドを見よ、今日も俺達がついている」というメッセージがもう一度我々に勇気をくれたし、心を奮い立たせてくれて、勇敢なゲームができたと思っている。

ただ、あともう1 試合勝たなければ何の意味も持たないので、もう1度、あと1試合、この清水エスパルスを愛するサポーター・ファミリーとともに、山形さんの思いを背負ってしっかりと最後もう1 試合必ず勝ち上がって、我々が戻るべき場所、J1昇格できるように準備したいと思う。

Q.リーグ戦出場ゼロのGK大久保択生起用について監督の評価は
秋葉:特に前半の入りのところ、(大久保)択生のビッグセーブに何度も救われた。彼が1年間、どんな状態であれ、一番早く練習場に来ている、そういう彼の積み上げてきたもの、やってきたものが大舞台でも、輝くプレーができるんだと、本当にメンタル的に、パフォーマンス的にもプロフェショナルな選手だから、ぜひ、見習ってほしいと思う選手がたくさんいるので、これからも自分を磨き続けながら、彼は職人肌だから、あともう1試合、最高のパフォーマンスをしてほしいと思っている。

Q.0‐0で進む中、スコアを維持しようとしたのか、最後まで点を取りに行こうとしたのか、そこの判断は?
秋葉:ホームである以上、点を取りに行くことは我々はやめるつもりはなかった。ホームである以上、守備的な戦略を取るつもりはまったくなかったので、最後の最後まで点を取りに行く、点を取ってしまえば、仕留められると思ったし、とどめが刺せる、相手のメンタルが折れると思っていたから、これだけの大サポーター・ファミリーがいる中で、腰が引けるとか、守備的なことそういう考えは僕には一切ないので、次もどちらでやるかわからないが、常に攻撃的な姿勢、超攻撃的な姿勢、超アグレッシブな姿勢を持ちながら最後もう1試合を戦いたい。

Q最終節から2週間、難しい時間を過ごしたかと思うが
秋葉:オフ明けから何日間かは、こんなにダメージが残っているんだっていう状態だったから、ただ、チームはすぐ動いてくれた…座禅がよかったんじゃないか(笑)座禅をしたことで、選手たちの自分と向き合う力やもう一度精神統一するという素晴らしい時間を過ごせたこと、もちろん、そこにはサポーターが練習場まで来て、横断幕を何枚も貼ってくれたとか、いろんな出来事が重なった中で、選手たちがもう一度心を奮い立たせてファイティングポーズを取る、先週の段階から最後の方はプレーオフに向けて、最高な準備に入っていたので、そういった準備のよさ、メンタルのたくましさ、タフさみたいなものがきょうのゲームに結び付いた。もう一度常に自分と向き合いながら、自分に矢印を向けながら、最高の準備をして、また最高のパフォーマンスを来週発揮したい。

Q.決勝に向けての課題は
秋葉:やっぱり点を取るところ、我慢強さとか粘り強さ、したたかさ、メンタルがすり減る中でのタフさが養われたと思うので、あとはゴールをこじ開けるところは、宿題として残ったので、次はどういう相手になるかで、ゴールをこじ開けなきゃいけないシチュエーションが出る可能性が高いので、そういった中でもアウェーだろうが、ホームだろうが、しっかりとこじ開けて、ネットを揺らせるように、そのための1週間だと思う。 もっといえば、我々は1日早く試合がやられている分、1日早くリカバリーもして、トレーニングできる。このアドバンテージも有効に使いながら、また、きょうメンバーに入れなかった選手含めて、全員で最高のトレーニングをして、最高の1週間の準備をして、ゴールをこじ開けるところまで、この守備力を持ちながら、ゴールをこじ開けるところまで、1週間仕上げていきたい。

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