「力を出せるチャンスが回ってきた」清水の窮地救ったGK大久保択生 今季リーグ戦ゼロも…ビッグセーブ連発!!!【J2プレーオフヒーロー一問一答】

11月25日に行われたJ2プレーオフ準決勝、勝たねば次に進めない5位モンテディオ山形の猛攻を幾度もはね返し続けたのは、清水エスパルスの守備陣でした。守護神権田修一選手の体調不良で急きょ先発に起用された今季リーグ戦出場ゼロのGK大久保択生選手、さらに最後まで冷静に対処し続けたDF鈴木義宜キャプテン、決勝進出の立役者となった2選手の試合後の一問一答をお届けします。

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【GK大久保択生選手】
Q.突然出場だったがきょうのプレーを振り返って
大久保択生選手:最初に多くボール触れたことで落ち着いてプレーすることができた。出場するにあたって、小さいことをするのはやめようと、自分のできることを、練習の中で確認して思い切りプレーしようと思った。

Q.スタメン起用についての受け止めは
大久保:このタイミングで来るっていうのはなかなか…リーグ戦も1試合も出ていない中で、プレーオフ一発勝負の中でGKが変わるというのは、前例はないかなと思うが、僕からしたら、最終節でJ1昇格して終わると思っていた中で、自分の力を出せるチャンスが回ってきた、しかもこういう大一番で、見返してやろうとまでは、言わないですけど、自分のプレーをみなさんに見てもらえる、そこは(気持ちを)切り替えて練習してきた。

Q.プレーオフの経験はあるが、実戦からは離れていた。難しさはなかったか
大久保:もちろん試合勘とか、言われるとどうしても、ないかなと思うが、もうこの一発勝負だし、そんなの関係ないし、応援してくれてる人たちからしても、試合出てる、出てないとか、いままでとか関係なく、自分の中ではできたのかなと。

Q.このタイミングでの出場、モチベーションを維持してきた秘訣とは
大久保:去年、今年とメンバーに入ってきて、いい時も、悪い時もチームの流れを見るようにしてきた。チャンスが回ってきた時に、いままでメンバーに入れてくれた監督の期待もあるし、チームメートのサポートも感じていたので、今回、結果出たからいいが、(求めていた結果が)出ないことも考えることもあるので、モチベーションはプロとして、やるべきことをやり続ける、その中で自分にチャンスが来たら、自分のプレーを出すことをずっとやり続けていることなんで、多分プロでやっていく以上、ずっと続けていくことだと思う。

Q.前半の神セーブ連発について
大久保:イサカ選手の場面、山原(怜音)のポジションが見えていて、山原よりゴールから遠いところでのヘディングだったので、しっかり見てから反応しようと思って、なるべく外に(ボールを)はじくことを意識したが、はじいたところに相手がいて、多分ちょっとニアが空いていたと思うが、僕も把握できていたので、(相手は)蹴ってくるだろうなと思い、反応できた。

Q.試合を終えて自らへの評価は
大久保:自分が活躍する、活躍しないというよりも、チームが上に進むことを目的にやってきたので、その中で自分がチームの力になれたことはすごくうれしい。

Q決勝に向けての意気込みを
大久保:できればアイスタでやりたいが、あしたの結果次第。とりあえずもう1試合、僕はいい準備して、出場したら、またいいパフォーマンスを出せればと思う。

【DF鈴木義宜選手】
Q.決勝進出を決めたが
鈴木義宜選手:まず1つ勝ち上がることができた。まだ相手が決まっていないがまた1つ勝ってJ1昇格という目標を達成したい。

Q.序盤押し込まれた場面もあったが、その後はとてもいい守備ができたと思うがそのあたりの評価は
鈴木:全体を通していえば、いい守備から攻撃につなげることはできていたと思う。序盤、チャンスを作られて、そこで決められていたら、また違う試合展開になっていた。次、勝たなきゃいけない試合になる可能性もある。守備でよかった点も含めて、点が獲れていないことが次の試合への課題かなと思う。

Q.急きょ大久保選手の起用となったが
鈴木:あれだけのパフォーマンスをしてくれる、できたことは、彼の日ごろの練習をしっかりとやっているからこそ出たと思う。それがチームにいい影響を与えてくれた。若い選手たちはそういった点を見習うべき。

Q.決勝まであと1週間、個人として、チームとして準備しなければいけないことは
鈴木:まずは心身ともに休めて、週明けからまたチーム全員でいい準備をして、次の試合に向けて、勝つ試合をみせたい。

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