【MLB】前DeNAのエスコバー、カブス入り確定か 本人がインスタグラムを更新

写真:カブス入りが確実と見られるエスコバーはDバックス時代以来のMLB登板なるか©Getty Images

日本時間25日、前DeNAのエドウィン・エスコバーが本人のInstagramを更新し、プロフィールにカブスの公式Instagramアカウントを追加。さらにMLBの契約情報サイト「MLBトレードルーマーズ」がエスコバーのカブス入りを報じた。契約の詳細については明かされていない。

エスコバーのカブス入りは20日時点でベネズエラ人ジャーナリストのルイス・エンリケ・モラレス氏によって報じられていた。モラレス氏は自身のX(旧Twitter)にてエドウィンのいとこであるケルビム・エスコバーからの情報としていた。

ただ、モラレスは普段サッカーを中心に情報発信している人物であり、彼以外からの情報もなかったことからかMLBの主要メディアは反応せず。数日間は特に進展が見られていない状況であった。

とはいえ、本人がInstagramを更新したこと、主要メディアの1つであるトレードルーマーズが報じたことを考えると、少なくともエスコバーがカブスと契約した事自体はほぼ確定事項として見ていいだろう。

エスコバーは2008年にレンジャーズと契約後、トレードを経て2014年にレッドソックスでメジャーデビュー。ただ、MLBでは結果を残せず、通算で27試合の登板にとどまっていた。

その後2017年に日本ハムと契約。さらに同年シーズン中にDeNAへ移籍したことが飛躍のきっかけとなる。2019年にはリーグ最多の74試合に登板し、75 1/3イニングで88奪三振24四球を記録するなど、160km/hを上回る速球と連投も苦にしないタフさを武器にセットアッパーとして活躍。NPB7年間で395登板を果たした。

まさにジャパニーズ・ドリームとも言うべき飛躍を遂げたエスコバーだが、MLBでどの程度の投球を見せられるかという点では不安が残る。

今季のエスコバーはNPBの一軍で40試合に登板し、防御率4.55。K%(三振/打者)21.7%、BB%(与四球/打者)11.6%と、いずれもNPBでのキャリアではかなり低い水準の投球に終始した。救援投手がキャリアを重ねるごとに疲労が蓄積し、投球の質が低下することは珍しい話ではない。エスコバーの投球が来年、さらに振るわないものになる可能性は十分にある。

とはいえ、現状のカブス救援陣は決して充実しているとはいいがたい。エスコバーとの契約がどのようなものかは不明だが、少なくとも実績ある左の救援投手を一枚確保できたということ自体はプラスにとらえるべきだろう。

© 株式会社SPOTV JAPAN