押し花アートと絵本作家コラボ、手作りで「世界に一つだけの本」制作

鮮やかな押し花で絵本を完成させる教室の生徒たち(大津市柳が崎・びわ湖大津館)

 押し花アート教室と絵本教室の生徒がコラボレーションして絵本を手作りする催しが、大津市柳が崎のびわ湖大津館で開かれた。約10人が参加し、互いに学び合いながら世界に一つしかない1冊を完成させた。

 今年9月、京都市下京区の絵本作家竹田一義さん(45)が、大津市の若代千枝さん(53)が講師を務める押し花アート教室「アトリエ花浪漫」の展示会を訪れ、作品に感動したことからコラボを提案したという。

 絵本教室の生徒がストーリーと絵を考え、押し花教室の生徒が長ナスの皮の押し花でキャラクターの目を作ったり、ユリのめしべで風を表現したりするなど、それぞれの発想を生かしてにぎやかに絵本を作り上げた。

 竹田さんは「押し花は色鉛筆では出せない生きた色合いがある。共同制作することで自分たちの枠をはみ出して学べる」、若代さんは「互いに交流し、コミュニティーを広げる手助けになればうれしい」と話していた。

 押し花アートの絵本は2024年2月6~11日にびわ湖大津館で催される展示会でお披露目する。

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