ブルペンに不安を抱えるカブス 左腕エドウィン・エスコバー獲得へ

ベネズエラ人ジャーナリストのルイス・エンリケ・モラレス記者が伝えたところによると、今季まで日本プロ野球の横浜DeNAベイスターズでプレーしていた左腕エドウィン・エスコバーはカブスと契約を結ぶことで合意に至ったようだ。契約条件の詳細は不明だが、エスコバー本人のインスタグラムのプロフィール欄がすでに更新されており、カブス移籍はほぼ確実とみられる。メジャー復帰が実現すれば、ダイヤモンドバックス時代の2016年以来となる。

現在31歳のエスコバーは2008年7月にレンジャーズと契約し、ジャイアンツを経て、2014年にレッドソックスでメジャーデビュー。この年はメジャーで2試合だけ登板した。2015年はメジャーでの登板がなく、2016年4月にウエーバーでダイヤモンドバックスへ移籍。25試合(うち2先発)に登板して1勝2敗、4ホールドを記録したが、防御率7.23、被打率.333、WHIP1.90といった数字が示すように、思うような活躍はできなかった。シーズン終了後、ウエーバーでインディアンス(現ガーディアンズ)に移ったが、翌2017年1月に解雇され、活躍の場を日本球界へ移すことになった。

2017年1月に北海道日本ハムファイターズと契約し、14試合に登板したが、同年7月にトレードで横浜DeNAへ移籍。外国人選手が入団1年目のシーズン中にトレードされるのは初めてのことだった。その後、2019年にリーグ最多の74試合に登板するなど、剛球を武器に中継ぎの柱として活躍し、30ホールド以上のシーズンも3度。今季は40試合で防御率4.55と不本意な成績に終わったが、日本球界でプレーした7年間で通算395試合に登板し、22勝23敗5セーブ、147ホールド、防御率3.17をマークした。

カブスは今季リーグ6位の救援防御率3.85を記録。シーズン途中からクローザーに定着したアドバート・アルゾライらの奮闘により、シーズントータルではまずまずの結果を残したものの、アルゾレイが故障離脱した終盤戦はブルペンが踏ん張れず、チーム失速の要因となった。リリーフ左腕も不足しており、エスコバーはそうしたチーム状況にフィットする存在と言える。かつてのプロスペクト(若手有望株)が日本球界で経験を積み、2016年以来となるメジャーの舞台でどんな活躍を見せるか注目したい。

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