パイレーツの先発右腕オビエド トミー・ジョン手術で来季全休へ

野球リポーターのフランシス・ロメロ記者が関係者から得た情報によると、腕の深刻な故障で検査を受けていることが報じられていたヨハン・オビエド(パイレーツ)はトミー・ジョン手術を受けることが決まったようだ。メジャー4年目の今季、先発ローテーションを果たしたオビエドだが、トミー・ジョン手術からの復帰には通常12~14ヶ月を要するため、来季を全休することはほぼ確実。2025年シーズンの開幕ローテーション入りを目指すことになりそうだ。

現在25歳のオビエドはキューバ出身の右腕。2016年7月にカージナルスと契約し、2020年にメジャーデビューしたが、2022年6月22日(現地時間)のブリュワーズ戦で初勝利を挙げるまで9連敗と厳しいキャリアのスタートになった。

カージナルスではなかなかメジャー定着を果たせなかったオビエドだが、2022年のトレード・デッドラインでパイレーツへ移籍したことが転機に。9月以降の7先発で2勝2敗、防御率3.23と結果を残し、先発ローテーションの一角を担う存在とみなされるようになった。

今季はシーズンを通してローテの一角を担い、エースのミッチ・ケラーと並んでチーム最多タイとなる32試合に先発。自己最多の177回2/3を投げ、9勝14敗、防御率4.31、158奪三振を記録した。リーグワースト2位の83四球を与えるなど、まだ課題も多い投手だが、8月28日(現地時間)のロイヤルズ戦では被安打わずか2本の快投でメジャー初完投初完封もマークしている。

先発陣のなかでは、エースのケラーに次いで計算の立つ存在だっただけに、トミー・ジョン手術による長期離脱はパイレーツにとって大きな痛手となる。現状では、ケラーを除けば、ロアンシー・コントレラス、ルイス・オルティス、ベイリー・フォルター、クイン・プリースターなど、まだメジャーで十分な実績を残すことができていない若手ばかりでローテを組まざるを得ない状況だ。今オフの補強で、ある程度の投球イニング数を計算できるベテラン投手を1~2人、チームに加えておきたいところだろう。

The post パイレーツの先発右腕オビエド トミー・ジョン手術で来季全休へ first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.