38歳のベテラン・ロンゴリア 来季はどのチームでプレーするのか

ポストシーズン期間中に38歳の誕生日を迎えたベテラン、エバン・ロンゴリアは来季も現役を続行するつもりであることが報じられている。昨オフ、ジャイアンツからFAとなった際にはレイズ、ジャイアンツ、ダイヤモンドバックスのいずれかと契約することを望んでいたロンゴリアだが、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はその3チームには現時点でロンゴリアが入る余地がないことを指摘。ロンゴリアが現役を続けたいのであれば、3チーム以外への移籍を受け入れることが必要となりそうだ。

メジャー通算342本塁打の実績を誇るロンゴリアは、2008年にレイズでデビューして新人王を受賞。レイズの看板選手として10年間プレーしたあと、2017年オフにジャイアンツへトレードされた。今季は1年契約でダイヤモンドバックスに加入し、ルーキーイヤー以来となるリーグ優勝を経験。古巣のレイズとジャイアンツに加えて、ダイヤモンドバックスが希望チームに入っていたのは、ロンゴリアがアリゾナ州に自宅を構えているからである。

しかし今オフ、ダイヤモンドバックスはマリナーズとのトレードでエウヘニオ・スアレスを獲得し、正三塁手を確保。ベテランの存在感を発揮して周囲の若手選手たちに好影響を与えていたとはいえ、74試合の出場で打率.223、11本塁打、28打点、OPS.717に終わったロンゴリアをダイヤモンドバックスが積極的に引き留めることは考えにくい。

レイズの三塁には今季31本塁打、98打点、OPS.840をマークしたアイザック・パレイデスがおり、ペイロール削減のためにタイラー・グラスノーやマニュエル・マーゴのトレードが検討されていることなどを考えると、レイズがロンゴリアの獲得に乗り出す可能性も低い。

ジャイアンツの三塁には今季18本塁打のJ・D・デービスがおり、ブルージェイズからFAとなったマット・チャップマンへの関心が報じられるなど、三塁のアップグレードを目指しているとみられる。ジャイアンツがわざわざロンゴリアの獲得に乗り出す理由は見当たらない。

もちろん、これらのチームと「対左腕用のDH要員」として契約を結ぶ可能性はあるが、各チームにとって優先度の低い補強と言える。ロンゴリアが現役続行を希望し、なおかつある程度の出場機会を求めるのであれば、昨オフ希望していた3チーム以外を選択肢に含めることが必要となりそうだ。

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