LRT開業3カ月、続く“イエロー旋風” 月間100食超え人気メニューなどグルメ、スポットに迫る はっしん!まちなか記者

多くの観衆に見送られ出発する営業運転の一番列車=8月26日、宇都宮市宮みらい

 次世代型路面電車(LRT)の「ライトライン」が開業してから3カ月がたちました。乗客数は想定より早く100万人を突破し、街なかの興奮は今だ衰え知らず。今回はまだまだ楽しめるグルメやスポットをご紹介します。

 開業と同時にギョーザやハンバーグなどの多彩な記念グルメが発売された。既に販売を終了した商品も多いが、宇都宮東武ホテルグランデ(本町)内のカフェレストラン「オアシス」では来年3月末まで、車両を模した「イエローメニュー」が食べられる。

月間100食以上も

 ランチで提供している「牛すじLRTイエローカレー竹炭ライス」(ビュッフェセット付き1770円)は、竹炭を入れて炊き込んだ黒いご飯と黄色のパプリカで車両を表現した。カレーは通常よりも黄色く仕上げた。「イカスミスパゲッティーLRTイエローソース」(同)はイカスミが練り込まれた黒いパスタを中央に盛り、エビで車輪をイメージ。ソースはサフランで黄色にした。

 イエローメニューの人気は根強く、10月に入っても月間計100食以上を売り上げる。予約をして訪れるグループ客が多く、ライトラインを目当てに遠方から訪れる人にも人気があるという。両商品を開発した菊川直人(きくかわなおと)調理部マネージャー(46)は「思った以上に出ている。黄と黒の色付けにこだわったので、多くの方に召し上がっていただきたい」と話していた。

目引く無料冊子

 LRTなどの市の情報発信拠点「交通未来都市うつのみやオープンスクエア」が10月、トナリエ宇都宮(駅前通り1丁目)の3階にオープンした。ベルモール(陽東6丁目)からの移転に伴って広さは約3倍となり、ライトライン視察時の説明の場としても活用されている。開設から1カ月で利用者は2千人を超えた。

 新たに設置されたのは、西側延伸ルートを含むルートマップ。縦1.8メートル、横3メートルの大きさで、停留場付近を中心にカクテルやギョーザ、バスや公園などのスポットがピンで示されている。これは来場者に沿線の街づくりについて楽しみながら考えてもらう仕掛け。常駐するスタッフに声をかけると10種類ほど用意されたピンがもらえ、「こんな街だったらいいな」と思う場所に刺すことができる。

 スクエア内には市内観光パンフレットなどが並ぶ一角もある。とりわけ好評なのは、市が作製した無料冊子「芳賀・宇都宮おでかけガイド LIGHTLINE OSANPO BOOK」だ。沿線を「宇都宮駅東口」「ゆいの杜」など七つのエリアに分け、飲食店や観光スポットなどを紹介している。ライトラインに乗車して楽しむモデルコースの提案もある。B5判フルカラーで23ページ。

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 ライトラインをまだ利用したことのない人も意外と多いはず。今からでも遅くありません。乗って、学んで、食べて…。イエロー旋風を楽しんでみませんか。

オアシスで提供されている「牛すじLRTイエローカレー竹炭ライス」
トナリエ宇都宮3階の「交通未来都市うつのみやオープンスクエア」
「交通未来都市うつのみやオープンスクエア」に設置されているルートマップ
市が作製した無料冊子「芳賀・宇都宮おでかけガイド LIGHTLINE OSANPO BOOK」

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