岩佐歩夢「ペースがなかった理由はふたつありました」/FIA F2第14戦ヤス・マリーナ レース1

 11月25日、2023年FIA F2第14戦スプリントレース(決勝レース1)が、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催され、レッドブル&ホンダ育成の岩佐歩夢(ダムス)は8位となった。

 スプリントレース終了後、「結果としてはとても残念なレースでした。自分にペースがなかった理由はふたつありました」と岩佐はコメント。ペース不足の理由を明らかにした。

 予選を5番手で終え、予選トップ10がリバースグリッドからスタートするスプリントレースを3列目6番手からスタートした岩佐だったが、レースペースが伸び悩み、7周目にジャック・ドゥーハン(インビクタ・ビルトゥジ・レーシング/アルピーヌ育成)、9周目にテオ・プルシェール(ARTグランプリ/ザウバー育成)にかわされ、8番手に後退。終盤はプルシェールとの間合いを縮めたが、順位を入れ替えるまでには至らなかった。

 ペース不足のふたつの理由を岩佐は、「ひとつはレース序盤からマシンのフィーリングがおかしく、コーナーの立ち上がりでバウンシングしてしまっていました。特にホテル下のターン14では左タイヤが浮いてしまうほどでした。もうひとつはブレーキの左フロントと右リヤに問題があり、片効きの状態となりタイヤをロックさせてしまうような状況でした」と振り返った。

2023年FIA F2第14戦ヤス・マリーナ 岩佐歩夢(ダムス/ホンダ&レッドブル育成)

「レース後にエンジニアと分析しましたが、マシンのフィーリングについては右リヤのダンパーが悪くなっていたのでそれは交換します。しかし、原因はそれ以外にもありそうなので、これからさらに分析が必要です。ブレーキについてはダクトをふさぐ量の問題のようなので、アジャストできると思います」

 26日に行われるフィーチャーレースは、FIA F2の2023年シーズンの最終レースであり、岩佐にとってもFIA F2最後のレースとなる。

「フィーチャーレースに向けては、これらを改善してパフォーマンスを示していけば、上位でしっかりポイントの獲れるレースができると思います。いまはランキングを気にするより、いつもどおり優勝を目指してレースをするしかないので、チームとしっかり準備をしてシーズン最後のレースに臨みます」と、岩佐。

 フィーチャーレース(決勝レース2)は11月26日(日)の現地時間13時15分(日本時間18時15分)から、タイヤ交換義務を有する周回数33周で争われ、岩佐は5番手から、ドライバーズランキング2位につけるフレデリック・ベスティ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)は9番手から、そしてランキングトップのテオ・プルシェール(ARTグランプリ/ザウバー育成)は14番手からスタートを迎える。

2023年FIA F2第14戦ヤス・マリーナ 岩佐歩夢(ダムス/ホンダ&レッドブル育成)

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