滋賀・長浜病院の放射線治療装置更新 施設も増築、事業費の一部CFで

更新された放射線治療装置(滋賀県長浜市大戌亥町・市立長浜病院)=長浜市提供

 長浜市立長浜病院(滋賀県長浜市大戌亥町)は、放射線治療センターの治療装置を更新し、施設を増築した。事業費の一部はクラウドファンディング(CF)でまかなった。

 同病院は湖北地域で唯一の「地域がん診療連携拠点病院」に厚生労働省から指定されている。CFは2022年11~12月に行い、その後に寄せられた分も含めて211件859万円が集まった。

 本館1階で更新された放射線治療装置は、米バリアンメディカルシステムズ社製。複数の病巣に同時に放射線を照射できるため治療時間を短縮でき、患者への負担が従来より減らせるという。更新は2008年以来で、7月から稼働している。導入費は約5億円。

 増築は本館西側で行い、鉄骨平屋建て約120平方メートル。診療室と治療計画室を設けた。約1億円。

 11月11日に行った見学会で市民に披露した。一部のCF協力者に感謝状を贈った。

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