企画展「ワルプルギスの夜」プロアマ、ジャンル不問の魔女作品を募集「魔女が春を祝って騒ぐお祭りに」

魔女をモチーフとしたイラスト、写真、コスプレ、メイク、料理、立体作品を募る企画展「ワルプルギスの夜」が実施中だ。来年1月31日まで公募が行われ、同4月28日から5月1日まで東京・中野ギャラリーO2で展示会が催される。その狙いを主催者に聞いた。

「ワルプルギスの夜」の公式X(旧ツイッター)には、さまざまなジャンルの〝魔女作品〟がリポストされ、企画の拡散が図られている。漫画家の佐佐木あつし氏が代表を務め、漫画に関わるさまざまな事業を行うエートゥシー・プロダクションが主催。プロアマ不問で出展料は無料。最優秀賞には賞金3万円と作品集掲載、ギャラリー販売権と印税が贈られる。

「ワルプルギスの夜」はハロウィン同様に古代ケルト人に由来する季節祭。4月30日から5月1日まで行われ、地域や風習で内容は異なるが、魔女が重要な位置を占める。中欧や北欧で盛んで、日本では名作アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」に登場したことで有名なものの、一般的な普及度ではハロウィンに比べると寂しい。

主催者側は「様々なクリエイターが各々の分野で表現する。プロアマ不問でクリエイターの皆様の活動応援・発表の場の提供を目的にしています。SNSの隆盛で個人での発信はいくらでも可能になりましたが、それでも、展示会やコンクールといった賞レースへの参加は参加費の関係もあり、敷居が高いかと思われます。今回の公募は、無料で参加できる上、作品の画像データのみで参加が可能です。参加者全員が電子書籍に作品掲載を確約しております。展示会当日は、できるだけ多くの公募作品を展示し、まるで、たくさんの魔女が春を祝って騒ぐ『ワルプルギスの夜』のお祭りのようにしたいと考えています」と語った。

現在の応募状況については「いろいろなクリエイターの方に応募いただいていますが11月現在では約半数がイラストでの応募です。どれも可愛らしく個性的なイラストで目移りしてしまいます。造形系の応募作品は、より発想が面白い個性の作品が送られてきています。魔女の帽子の編み物や魔女のクッキーなどイラストとはまた違った発想の作品が大変面白いと感じています」と述べた。

参加者全員が電子書籍版に、作品と名前のほか、自身のSNSアカウントも2つまで掲載される特典がつく。特別審査員として「ハーメルンのバイオリン弾き」で知られる漫画家・渡辺道明氏、悪魔インフルエンサーとして活躍中の兎味ペロリナさんが協力。なお、エートゥシー・プロダクションのつかお(大塚洋一)氏が企画発案を担当した。応募要項、応募先等の詳細は同プロダクションの公式サイトまで。

展示会「ワルプルギスの夜」に届いたコスプレイヤー・アイダユキコ (https://twitter.com/aida_y)さんの作品「薔薇の魔女」=提供・エートゥシー・プロダクション
展示会「ワルプルギスの夜」に向けて漫画家・つかお氏が制作したイラスト=エートゥシー・プロダクション提供
作品応募を呼びかける「ワルプルギスの夜」ポスタービジュアル=提供・エートゥシー・プロダクション
特別審査員を紹介する「ワルプルギスの夜」ポスタービジュアル=提供・エートゥシー・プロダクション

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

© 株式会社神戸新聞社