日中韓、早期に首脳会談で一致 4年ぶり外相協議、6分野協力

26日、会談前に写真撮影に応じる(左から)上川外相、韓国の朴振外相、中国の王毅外相=韓国・釜山(共同)

 【釜山共同】上川陽子外相は26日、韓国南部釜山で中国の王毅外相、韓国の朴振外相と会談した。年内開催を調整する日中韓首脳会談について、なるべく早期の適切な時期に開く考えで一致。経済・貿易や公衆衛生など6分野について協力する方針を確認した。日中韓外相会談の開催は約4年ぶり。

 会談では核・ミサイル開発を進める北朝鮮情勢を議論した。上川氏は、良好な中朝関係を念頭に「核・ミサイル問題で中国が積極的な役割を果たすことを期待する」と述べた。拉致問題の解決へ中韓両国に協力を重ねて求めた。

 朴氏は「朝鮮半島の平和と安定は3カ国の共同利益で、北東アジアの平和と繁栄のための必須条件だ」と強調。北朝鮮による軍事偵察衛星発射を非難した。

 協力を確認した6分野には、人的交流、科学技術、持続可能な開発、平和・安全保障を含む。王氏は3カ国協力について「健全で安定した発展を維持し、世界の平和と繁栄のため貢献しなければならない」と表明した。

 ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢も協議した。

© 一般社団法人共同通信社