幸せ導く「八咫の火祭り」 和歌山、世界遺産の熊野本宮大社

「八咫の火祭り」で竹灯籠を手に練り歩く平安装束の女性ら=26日午後、和歌山県田辺市

 和歌山県田辺市の世界遺産、熊野本宮大社周辺で26日、「八咫の火祭り」が行われた。竹灯籠を手にした平安装束の女性や山伏らの行列が練り歩き、大勢の観光客を楽しませた。

 熊野の山道で迷った神武天皇を3本足の八咫烏が道案内した言い伝えから、人々を幸福に導くとの願いを込めて1999年に始まった。

 新型コロナウイルス禍で2020年から中止され、4年ぶりの開催。

 大社本殿前の神事で採火された「導きの火」をみこしのろうそくに移して一般公募の平安装束の女性らとともに出発。時代行列が旧社地の「大斎原」までの約1キロを歩いた。

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