「牛の血液のがん」要因ウイルスの抵抗遺伝子・簡易検査キット誕生 宮崎大など研究

牛伝染性リンパ腫の抵抗性遺伝子を簡易的に調べる検査方法を研究した宮崎大の関口敏教授=宮崎市・同大学

 宮崎大産業動物防疫リサーチセンター・農学部獣医学科の関口敏教授(47)らと滋賀県の民間企業による共同研究で、牛の血液のがん「牛伝染性リンパ腫」(BL)を引き起こすウイルス(BLV)に対する抵抗性遺伝子の有無を調べる簡易検査キットが誕生した。BLは全国で年々増加傾向で、発症すると殺処分されることもあり農家への打撃は甚大。キットでは従来より安価、短時間で抵抗遺伝子を調べることが可能になり、関口教授は将来的な市場での新たな付加価値確立に期待する。

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