2位獲得のファビオ・ディ・ジャンアントニオ、タイヤ空気圧違反が判明。3秒加算のペナルティで4位に降格/第20戦バレンシアGP

 11月26日、2023年MotoGP第20戦バレンシアGP MotoGPクラスの決勝がリカルド・トルモ・サーキットで行われ、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)が2位表彰台を獲得したが、後半戦から導入された新レギュレーションの違反により3秒加算ペナルティが科され、4位に降格となった。

 2023年シーズン、第9戦イギリスGPからタイヤプレッシャーコントロールシステムという新ルールが導入された。ミシュランによって設定された空気圧をレース前後にセンサーでチェックし、推奨されたタイヤ内圧より下回るとペナルティが科されるというもの。1度目の違反が警告、2度目が3秒加算のペナルティ、3度目が6秒加算のペナルティ、4度目が12秒加算のペナルティとなっている。

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/2023MotoGP第20戦バレンシアGP

 今回最終戦のバレンシアGPは転倒者が相次ぐ波乱のレースとなったが、ディ・ジャンアントニオが中盤以降に凄まじい追い上げを見せてトップ争いを展開。最後の数周でヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)を交わして2番手に浮上すると、先頭のフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)をも捉える勢いを見せた。

 しかし、惜しくも2位にとどまったが、前戦カタールGPでの初優勝に続けて連続での表彰台獲得となった。ところが、レース終了後にタイヤ最低内圧の違反が判明し、今シーズン2度目の警告となったため3秒加算のペナルティが科されることに。そのため4位へポジションダウンとなり、ザルコが2位、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が3位に繰り上がる結果となった。

 

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