サケのカーテン近づく師走 富山市で天日干し

店先にずらりと吊された新巻きザケ =富山市柳町1丁目の鮮魚河瀬

 歳暮用として人気の高い新巻きザケの天日干しが26日、富山市柳町1丁目の「鮮魚河瀬」で始まり、店頭につるされたサケ約700本が近づく師走の雰囲気を漂わせた。

 店員13人が午前4時ごろから、体長70~100センチの北海道産サケを水洗いして汚れを落とし、口からえらに縄を通し店先につるした。

 サケは5日間寒風にさらし、身を引き締めてうまみを引き出す。12月1~3日に同店で開催する「河瀬まつり」で販売する。

 河瀬聡社長(53)によると、今年は不漁の影響でサケの原価は昨年より2割ほど上がったが、店では売値を変えず例年通りの価格で販売する。河瀬社長は「上質なものを安く提供したい。正月においしく味わってほしい」と話した。

  ●上市は氷点下1.1度

 26日の富山県内は高気圧に覆われたものの気圧の谷の影響を受け、晴れや曇りとなった。朝方は冷え込み、最低気温は上市氷点下1.1度、富山市中心部1.4度など全10観測地点で平年値を大きく下回った。

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