首位攻防のイタリア・ダービーは決着付かずドロー、追いついたインテルが首位キープ【セリエA】

[写真:Getty Images]

セリエA第13節、ユベントスvsインテルのイタリア・ダービーが26日に行われ、1-1で引き分けた。

ユベントスは代表ウィーク前の前節、カリアリに2-1で勝利。連続クリーンシートは6試合で止まったものの、連勝を5に伸ばした。そのユベントスはチームの心臓であるロカテッリが肋骨骨折によりベンチスタート。中盤アンカーの代役には移籍後初先発となるニコルッシが入った。

対するインテルは前節、ディマルコのスーパーロング弾などでフロジノーネに勝利し、連勝を4に伸ばした。そのインテルは3日後にチャンピオンズリーグ(CL)ベンフィカ戦を控えるものの既に決勝トーナメント進出を決めておりユベントス戦に集中できる状況の中、バストーニとパヴァールを除いてベストメンバーで臨んだ。

開始4分、インテルはFKからテュラムがヘディングシュートでゴールに迫ると、対するユベントスは15分、スローインの流れからキエーザが決定的なシュートを放った。

互いに好機を作った序盤、攻守の切り替えが早いインテンシティの高い攻防が繰り広げられた中、インテルが徐々に押し込む時間を増やしていく。

しかし27分、ユベントスが一瞬の隙を突いて先制する。ヴラホビッチが中盤でボールを奪ってショートカウンターに転じると、キエーザからのリターンパスを右足ダイレクトで合わせた。

ヴラホビッチの約2カ月ぶりとなるゴールで先手を取ったユベントスだったが、インテルは33分にすかさず追いつく。右サイドに流れたテュラムがブレーメルを振り切ってクロスを入れると、ラウタロがダイレクトで合わせた。

両主砲のゴールで1-1となって以降もインテルが押し込む流れが続いたが、2点目に迫るような好機は互いに演出できずハーフタイムに入った。

迎えた後半、開始5分にテュラムに好機のあったインテルが引き続き押し込む流れで推移。守勢のユベントスは61分、十分な働きを見せたニコルッシに代えてロカテッリを投入した。

膠着状態が続いていた中、インテルは70分に両翼を変更。カルロス・アウグストと古巣対決となるクアドラードを投入した。

終盤、2トップを変更しミリクとケアンを投入したユベントスだったが、互いに守備面で集中を切らさず隙を見せない。

結局、1-1のまま譲らずドロー。追いついたインテルが敵地で引き分け、首位キープとしている。

© 株式会社シーソーゲーム