綿貫陽介、満身創痍の中で清水悠太を下して今季チャレンジャー初優勝[横浜慶應チャレンジャー2023 supported by 三田興産]

昨年準優勝の綿貫陽介が横浜慶應チャレンジャーで初優勝

11月26日、「横浜慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2023 supported by 三田興産」(神奈川・横浜)のシングルス決勝が行われ、第1シードの綿貫陽介(SBCメディカルグループ/世界ランク98位)が清水悠太(三菱電機/同246位)を7-6(5)、6-4で下し、今季チャレンジャー大会で初優勝を果たした。

第1シードの綿貫は、来年1月の全豪オープン本戦入りに向けて、「プレッシャーがかかるマイナスな要因の中で、どんなプレーでも勝ちにしがみつく」と覚悟を持って今大会へ。その中で準々決勝、準決勝とフルセットの戦いを制して決勝に進出を果たした。

決勝ではジュニア時代から負けたことがないという清水と対戦。第1セットでは、「プレッシャーをできるだけかけていきたかった」と安定したリターンでラリー戦に持ち込むと、鋭いショットを放って第2ゲームでブレークする。だが、第4ゲームで0-40のチャンスを逃すと、徐々に清水が挽回。第9ゲームを落としてタイブレークにもつれたが、ここで持ち味のサーブが冴えて7-6(5)でセットを取りきった。

第2セットに入り、「寒いので体が固まって足もおかしくなった」と清水の動きが落ちたところで、綿貫が第1ゲームでブレークする。しかし、綿貫も準決勝では腰を治療するなど満身創痍。第5ゲーム終了後に、右肩の治療のためメディカル・タイムアウトを取ると、直後の第6ゲームでブレークバックを許した。それでも4-4の第9ゲームで再びリードを奪い、最後はラブゲームでキープし6-4。今季チャレンジャー大会初優勝を果たした。

次戦は今年からチャレンジャー100のカテゴリーにアップした四日市チャレンジャー(三重・四日市市)。第1シードそしてディフェンディングチャンピオンとして出場し、「去年のいいイメージがありますけど、がむしゃらにまた一つ一つスタートしていければなと思う」と、初戦で再び清水と対戦する。

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