プレミアリーグで活躍するブライトンの三笘薫。
かつてマンチェスター・ユナイテッドのエースFWとして活躍したアンディ・コールは、その活躍を忸怩たる思いで見ているようだ。
『Betfred』で、ユナイテッドのブラジル人FWアントニについて聞かれるとこう話していたのだ。
もし、私がアントニとプレーしたら、気が狂ってしまうだろう。
センターフォワードとしては、アントニのようにサイドをえぐってクロスをしない選手と一緒にプレーしたらイラつくことになる。
ストライカーにはクロスが必要なんだ。特にラスムス・ホイルンはまだプレミアリーグでゴールがないからね。
アントニは左足でカットインしたら、10回中9回はシュートを打つ。ホイルンがアントニから貰える唯一のチャンスは、相手GKが彼のシュートを弾いた場合だけだ。
何がアントニの強みなのかと自問しなければいけない時がある。
突破もしないし、チャンスメイクもしないし、ゴールも決めない。なら、強みは何なのか?
我々(ユナイテッド)は彼に大金を投じた。ブライトンのようなクラブは三笘を270万ポンド(5億円)で獲得した。
我々がアントニに8600万ポンド(162億円)を支払い、ブライトンが三笘にその金額を払った場合、ユナイテッドはどんなマーケットで買い物をしているのかと問わなければいけない。
我々は同じ市場で買い物をしていないのか?
PrimarkとZaraのようなものだ。Zaraでもっと買い物をすれば品質が良くなると思っていたが、実際にはPrimarkと同じなので、同じものにより多くの金を支払うことになる。
我々のこの10年間の移籍を見れば、他のクラブならもっと安く買った選手にとんでもない金をつぎ込んでいる。これはマンチェスター・ユナイテッド税なのか?そんなことは続けられない。
アントニは本当にがっかりなシーズンを過ごした。彼の裏であったこと(暴行疑惑騒動)は理解しているが、それはさておき、結局はサッカーをプレーするのが仕事だ。彼がこれまでチームに何をもたらしたのか分からない。
今シーズンで調子が上がらなければ、彼がどうなるかは分からない。すべては監督がどれくらい長く彼とやりたいか次第だ。
エリック・テンハフ監督のアヤックス時代の教え子であるアントニに大金を投じたものの、ユナイテッドでは活躍できていないと断罪。格安だった三笘とは段違いだとも感じているようだ。
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なお、PrimarkとZaraはファストファッションブランド。