遺影や故人のアルバムなどを僧侶が供養 メモリアルアートの大野屋が写真供養祭を開催

仏事関連総合サービスの株式会社メモリアルアートの大野屋(以下、大野屋)が、11月23日(木)に「写真供養祭」を開催した。

大野屋では2011年から人形供養祭は実施していたが、写真を対象にした供養祭は初。同社が終活イベントを実施する中で、「亡くなった両親のアルバムの扱いに悩んでいる」「仏壇を小さくしたいが、先祖代々の遺影をどうしたらいいか?」「思い出のある昔の写真はどのように処分したらいいか?」といった相談が寄せられたことが、写真供養祭を開催するきっかけだったという。

会場となったのは、大野屋の家族葬向けの式場である、フューネラルリビング小平(東京都小平市)。参加者は15名限定で行なわれ、祭壇には持ち込まれた写真やアルバムが飾られた。

供養祭は約45分間にわたって行なわれ、法相宗大本山の奈良薬師寺から招かれた僧侶の後藤信行さんの読経で始まった。読経が続く中、参加者の焼香も行なわれた。読経後の法話において後藤さんは、「写真供養祭は写真のお葬式ではなく、一区切りの役目を終えた写真に対しての感謝の気持ちを込めた供養です」と、今回の写真供養祭の意義について語った。

大野屋の担当者によると、今回供養した写真は故人のアルバムや遺影などが多かったが、珍しいところでは離婚した元配偶者の写真など、捨てづらくて参加者が扱いに悩んでいたものなどもあったという。

終活や遺品整理などに活用してほしいという思いで実施された写真供養祭だが、これからも行なってほしいという声もあるので、大野屋は今後の実施も検討しているとのことだった。

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