FA市場で最高の球種 山本のカーブと大谷のスプリッターも選出

MLB公式サイトのデービッド・アドラー記者は、今オフのFA市場における「最高の球種」を特集する記事を公開した。4シーム、シンカー、カッター、スライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリッターといった主要な球種に加え、スタットキャストの球種分類に新しく加わったスイーパーとスラーブにも注目。各部門でメジャーを代表する好投手が選ばれるなか、カーブ部門では山本由伸、スプリッター部門では大谷翔平が選出された。なお、すでにフィリーズと再契約を結んだアーロン・ノラは除外されている。

アドラー記者は山本のカーブについて「彼の代名詞となる球種であり、美しいレインボーカーブはクレイトン・カーショウを彷彿とさせる」とコメント。「山本のスタットキャストのデータはほとんどないが、ワールド・ベースボール・クラシックで彼の投球をプレビューすることができた。山本のカーブは平均球速77マイル(123.9キロ)、2809回転、垂直方向に66インチ(167.6センチメートル)、水平方向に14インチ(35.6センチメートル)変化していた」とデータを紹介し、「このタイプのカーブは、カーショウ、マックス・フリード、アダム・ウェインライト、ダルビッシュ有のようなものだ。メジャーで長いあいだ楽しめる球種になるだろう」とした。

大谷のスプリッターについては「二刀流のスーパースターのメジャーリーグ初日から球界で最も厄介な球種の1つであり続けている。2025年にマウンドに戻ってきたときも、厄介な球種であることは変わらないだろう」とコメント。「大谷の大きく落ちるスプリッターは80マイル台後半から90マイル台前半を計測し、三振を奪うことができる最高の球種の1つである。スプリッターはメジャー通算で被打率.103、空振り率50%をマークしており、348打席で198個の三振を奪っている」とデータを紹介し、「三振率は57%に達しており、2018年以降でメジャー3位。これを上回るのはタイラー・グラスノーのカーブとホセ・アルバラードのカッターだけである」とその凄さを強調した。

なお、アドラー記者は、山本と大谷のほかに、4シーム部門でジョーダン・ヒックス、シンカー部門でジョシュ・ヘイダー、カッター部門でエデュアルド・ロドリゲス、スライダー部門でブレイク・スネル、スイーパー部門でソニー・グレイ、スラーブ部門でマーカス・ストローマン、チェンジアップ部門でルーカス・ジオリトを選んでいる。

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