陸自15旅団と那覇駐屯地の周年行事 「沖縄県民との信頼を強固に」と団長 輸送機CH47など公開

部隊の特徴などが紹介される中、来賓席の前を走行する八重山警備隊の車両=26日、那覇駐屯地

 陸上自衛隊第15旅団創隊13周年と那覇駐屯地創立51周年の記念行事が26日、同駐屯地であった。第15旅団長の松永浩二陸将補は式辞で「何よりも県民との信頼関係と絆をより強固なものにするための努力を積み重ね、南西地域における抑止力の要としての役割を果たし続ける」と強調した。

 松永陸将補は、石垣駐屯地や八重山諸島の防衛と警備、災害派遣を担う八重山警備隊の設置などを挙げ、「南西地域における防衛体制のさらなる強化を図っている」とアピールした。海兵隊を中心とした在沖米軍や、県や県内41市町村との連携も重視した。

 県の池田竹州副知事は来賓あいさつで登壇。自衛隊が担う防衛や緊急患者の輸送、災害救助、不発弾処理などの活動に対し「県民の生命財産を守るために多大な貢献をいただいている」と謝意を示した。安全面への十分な配慮を求めた上で「県民の理解と信頼の下、責任を全うされることを願う」と述べた。衆院議員の西銘恒三郎氏と屋良朝博氏も来賓あいさつした。

 記念行事は一般公開された。八重山警備隊や、無人偵察機を扱う第15情報隊など各部隊が行進。関連車両や輸送機のCH47も披露した。展示された戦車の体験搭乗や記念撮影会などもあった。

 式典前には、宮古島で今年4月に起きた陸自ヘリ事故で亡くなった幹部らに黙とうした。(政経部・山城響)

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