県内の花や木…長大病院に癒やしの“空間” 庭園デザイナー・石原氏がプロデュース

「長崎の里山」をテーマにした中庭の解説をする石原氏=長崎市坂本1丁目、長崎大学病院

 長崎市出身の世界的庭園デザイナー、石原和幸氏プロデュースの庭園が、同市の長崎大学病院(中尾一彦病院長)の本館横やロータリーなど5カ所に完成した。14日に披露式があり、中尾病院長は「患者さんとその家族、そして私たちスタッフも癒やされる空間になった」と喜んだ。
 同院の患者支援などを担う一般財団法人輔仁(ほじん)会の設立100周年記念事業。本館と中央診療棟の間にできた庭園は「長崎の里山」と名付けられた。石原氏は「四方のどこから見ても正面になるようにデザインした」と説明。小川をイメージした池には今後メダカを入れ、ホタルが舞うような仕掛けも考えているという。
 ほかにロータリーや第2駐車場近くの壁面などに「四季の庭」「四季の風」などと名付けた四つの庭園を整備した。
 石原氏によると、季節ごとに植え替える花なども含めると、約100種類の植物を使用。県内の花や木を多く使い、流木なども含まれるという。

© 株式会社長崎新聞社