地域色豊かな波佐見町新庁舎 内覧会に800人

町内産ヒノキ材や波佐見焼の陶板が使われた町議会議場で記念撮影する親子=波佐見町宿郷

 2024年1月4日の供用開始に向け整備中の東彼波佐見町新庁舎の内覧会が25、26の両日あり、町内外から約800人が来場。地域色豊かな庁舎内を、興味深げに見学した。
 新庁舎は現庁舎の北側駐車場に整備。鉄筋コンクリート3階建て延べ3357平方メートル。町内産ヒノキ材をふんだんに使い、波佐見焼の陶板やランプシェードで温かみのある雰囲気に仕上げた。持続可能な開発目標(SDGs)を意識し、焼き物の製造で生じる廃石こうに、陶粉を混ぜた壁材を一部で用いた。
 町議会議場や町長室も公開され、来場者は椅子の座り心地を確かめたり、2階の展望テラスから街並みを見渡したりしていた。
 長崎市から家族で訪れた三宅由紀さん(43)は「非常口や部屋のサイン、照明器具のスイッチカバーも波佐見焼で、かわいらしかった。まちの自慢がちりばめられていて素晴らしい」と感心していた。

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