料理人と中国人移民 一頭の牛によって人生が大きく左右される 「ファースト・カウ」予告・ビジュアル

2023年12月22日より劇場公開される、ケリー・ライカート監督作「ファースト・カウ」の、日本版予告が公開された。日本版予告では、アメリカン・ドリームを夢見る2人の男が、未開の地に初めてやってきた一頭の牛と出会い、物語が動き出す様子が描かれている。

あわせて、物語の鍵を握る牛が印象的な、2つのバージョンの日本版ビジュアルも公開された。デザインを手がけたのは、「君の名前で僕を読んで」「わたしは最悪。」などを手がけた、デザイナーの石井勇一。1つ目は、本国のビジュアルの世界を踏襲したもので、船で運ばれている牛が、静かにこちらをのぞく姿が捉えられ、「おいしい話にご用心。」のコピーが添えられている。もう一つは日本オリジナルで作成したもので、本作の魅力の一つでもある豊かな自然を背景に、牛がまさに未開の地に降り立つ瞬間が切り取られている。

「ファースト・カウ」の舞台は、西部開拓時代のオレゴン州。アメリカン・ドリームを求めて未開の地にやってきた料理人のクッキーと、中国人移民のキング・ルー。成功を夢見る2人は自然と意気投合し、やがてある大胆な計画を思いつく。それは、この地に初めてやってきた“富の象徴”である牛からミルクを盗み、ドーナツで一攫千金を狙うというビジネスだった。原作は、これまでケリー・ライカート作品の脚本を多数手がけてきたジョナサン・レイモンドの小説「The Half-Life」(2004年発表)。「リバー・オブ・グラス」などのケリー・ライカートが監督を務めている。

【作品情報】
ファースト・カウ
2023年12月22日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国公開
配給:東京テアトル、ロングライド
©︎ 2019 A24 DISTRIBUTION. LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

© 合同会社シングルライン