ペインター「X」シリーズを試し履き 全米が履いた!?シューズが日本初上陸。その実力はいかに

日本初上陸!ペインターの実力は?(撮影/有原裕晶)

シューズマニア室井、セールスプランナー塩田、編集部柴田のGDO社員トリオが、新作シューズをゴルフ場で試履き&品評する風物詩的な企画(2023年秋冬モデル編)。今回はペインターの「X」シリーズをPick Up!

X 002 LE(上)、X 004 FF(左)、X 002 FF(右)(撮影/有原裕晶)

【柴田】
米国で人気上昇中のペインターというゴルフシューズを取り上げます。日本上陸ホヤホヤということもあり同じモデルを揃えられなかったので、今回は3人がそれぞれ違うモデルを試します。

【塩田】
製品は10月にしっかり上陸してますのでご心配なく!

3モデルともシンプルでスッキリとした印象(撮影/有原裕晶)

【柴田】
まず私が履いたのが、ダイヤルタイプのフラッグシップモデル「ペインター X 004 FF」です。

【塩田】
私はダイヤル式のベーシックモデルとなる「ペインター X 002 FF」を履きました。

【室井】
私は本革仕様のレース(靴ひも)モデル「ペインター X 002 LE」です。

【柴田】
価格を抑えたレディスモデル「ペインター X 003 FF」を合わせた4機種が、日本に入ってきているそうです。

米国で人気上昇中「ペインター」とは?

「X」のロゴが際立つデザイン(撮影/有原裕晶)

【柴田】
まだ日本で知られていないので、どのようなメーカーなのかを簡単に説明します。ナイキやリーボックなどでシューズ責任者を務めていたマイク・フォージーという方が、2年前に仲間と共にアメリカで設立したブランドです。グレッグ・ノーマン(オーストラリア)やタイガー・ウッズのシューズも手がけたすごいお方みたいですね。

【室井】
意外とまだ新米メーカーなんですね。

【塩田】
米国のギア情報サイトのスパイクレス部門(MYGOLFSPY・23年)で3モデルがトップ5に選出されていたので、とても気になっていました。今回の23年秋冬モデルから日本市場へ進出し、24年春夏モデルから全国の小売店などで本格的な展開を開始するようです。

【室井】
人気、知名度ともに上昇中なんですね。

最大の特徴はアウトソール!?

(左から)X 004 FF、X 002 LE、X 002 FF(撮影/有原裕晶)

【塩田】
手に取って見た時に、このクリアなアウトソールが特徴的だなと思いました。真ん中に隙間が空いていて、よく見たらカーボンプレートが見えるんですよね。

【室井】
この真ん中の空洞は面白いですよね。

【柴田】
中に入っているカーボンプレートをあえて見せるデザインになっているんですね。

【塩田】
これ、破れてしまうのでは?と心配したのですが、ソールは丈夫な素材なので大丈夫そうですね。

手でも簡単に曲げられる屈曲性(撮影/有原裕晶)

【室井】
素材はしっかりしているけど、すごく柔軟に感じました。縦方向の屈曲性はもちろんありますが、横方向もすごく柔軟で屈曲性を感じたんですよね。1次元でなく2次元の柔軟な動きでグリップ力を発揮しています。メーカーとしてどこがイチ押しかはまだ分かりませんが、このアウトソールはかなり特徴的だと思います。

【柴田】
アッパーはモデルによって素材も形状も様々ですが、アウトソールは統一感があってポリシーを感じますね。

履き心地は?

アッパーは柔軟だがバンカーショットでも安定感があった(撮影/有原裕晶)

【塩田】
アッパーの違いだと思うんですけど、僕の「X 002 FF」は足が柔軟に動くような柔らかさがあるんですよ。ただ、さっき室井さんの「X 002 LE」を履かせてもらった時に、本革だからか少し硬く感じて、全然タイプが違うなと思いました。

【柴田】
モデルによって履き心地の差がはっきりしていそうですね。

全体的にバランスのいい「X 002 LE」(撮影/有原裕晶)

【室井】
私の「X 002 LE」はトータルバランスがすごくいいシューズだなという印象です。グリップ力もあるし、シュータンは一体型でシームレスになっているのでフィット感も高くて、柔らかさもちょうどいい。かかとの浮きも少ないですよね。個人的には絶妙にこの形がフィットしました。幅と高さが気持ち広めかなという感じがしますが、気になるほどではないです。軽さもあります。

【柴田】
重さで比べると、「X 002 LE」と「X 004 FF」が同じ369g、「X 002 FF」が354g(いずれも27cm/片足)と際立って軽いわけではないですが、300g台中盤であれば十分な軽さだと思います。

特徴的な「X 004 FF」のヒール(撮影/有原裕晶)

【柴田】
私の「X 004 FF」はアヒルの口ばしのようなヒールが特徴的かと思います。ゴルフシューズとしては見たことがない薄いゴムのような素材です。

【塩田】
すごく薄くてかかとが浮いちゃいそうですね。

グリップ力は問題なし!(撮影/有原裕晶)

【柴田】
そう思えるんですが、実際に履いてみると形状が絶妙に計算されていて、意外とヒールのホールド感があるんですよね。確かにこのモデルはアッパーも薄くて、最初はちゃんと支えてくれるの?って不安はありました。ただ、そのアッパーも「トリベーラ」というストレッチ性能に長ける人工皮革でフィット感があり、さらにダイヤルで締め付けて歩いてみたらとても軽快で、グリップ力も問題ありませんでしたね。

3人の評価はいかに?

ペインター「X」シリーズ 3人の評価は?

【室井】
これだけ前評判の高いシューズが発売される例はあまりないですよね。

【塩田】
そうですよね。ちょっと発売が楽しみです

【柴田】
全体的にバランスがいいので今後も注目していきたいメーカーですね。

【動画】2023年秋冬モデル・話題の9機種を試し履き&勝手に採点!

製品スペック

ペインター X 004 FF
●締め付けタイプ:ダイヤルタイプ
●カラー:ホワイト、ブラック
●サイズ:25.0~28.0㎝(0.5cm刻み)
●重量:369g(27cm/片足)
●素材:人工皮革(アッパー)/EVA+TPU(ソール)
●幅:W
●鋲タイプ:スパイクレス

ペインター X 002 FF
●タイプ:ダイヤルタイプ
●カラー:ホワイト、ブラック
●サイズ:25.0~28.0㎝(0.5cm刻み)
●重量:354g(27cm/片足)
●素材:人工皮革(アッパー)/EVA+TPU(ソール)
●幅:W
●鋲タイプ:スパイクレス

ペインター X 002 LE
●締め付けタイプ:紐タイプ
●カラー:ホワイト、ブラック
●サイズ:25.0~28.0㎝(0.5cm刻み)
●重量:369g(27cm/片足)
●素材:本革(アッパー)/EVA+TPU(ソール)
●幅:W
●鋲タイプ:スパイクレス

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