低気圧の接近や湿った空気の影響で、今夜にかけては北日本や西日本で雨の降る所がある見込み。一方、関東はきのうの陰鬱な空模様から一転し、午後も晴天が続き寒さが和らぎそうだ。なお、あす（火）は日本海側で雨や風が強まり、29日（水）にかけて気温が大幅に下がる見通し。その後も、全国的にこの時季らしい風の冷たさが続きそうだ。

変化が早い

　きょう（月）午後は、東北や西日本の太平洋側で雨の降る所がある見込み。今夜は北日本で雨の範囲が広がり、東海や西日本の日本海側でも雨の降り出す所がありそうだ。日本海側はあす（火）にかけて不安定な天気が続くので、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要だ。また、北陸や北日本は海上を中心に次第に西寄りの風が強まるため、29日（水）にかけて暴風や高波に警戒・注意が必要となる。

　気温変化にも注意が必要だ。あす（火）は南風の影響できょう以上に気温の上がる地域が多く、東京など関東は20℃を超える所が多い見通し。北海道でも10℃を超えて、11月上旬並みの気温の所が多くなりそうだ。ただ、あす（火）午後は西日本の日本海側や北陸で気温が下がり始め、29日（水）～30日（木）は北日本を中心に寒さが浸透する見込み。

　これまで寒気の南下は一時的だったが、今週は少なくとも12月1日（金）ごろまでは冷たい空気が居座る見込み。このため、先週から続いている気温の乱高下は抑えられて、各地とも今週後半は今の時季にふさわしい風の冷たさが続きそうだ。ただ、太平洋側は空気の乾燥が進むので、体調管理などに注意が必要となる。

（気象予報士・高橋和也）