パイレーツが一塁手補強を狙う ノンテンダーFAの2選手に興味

今季76勝86敗でナ・リーグ中地区の4位に終わったパイレーツ。1年を通してローテを守ったヨハン・オビエドがトミー・ジョン手術を受けることになったため、ベン・チェリントンGMは先発投手が最優先の補強ポイントであることを明らかにしている。しかし、複数の先発投手の獲得を目指す一方で、一塁手の補強も狙っているようだ。パイレーツは昨オフ、ベテラン一塁手のカルロス・サンタナを1年契約で獲得したが、今オフも実績のある一塁手をチームに加えようとしているとみられる。

パイレーツが昨オフ獲得したサンタナは、7月末に同地区のブリュワーズへトレード移籍。今季は2チーム合計で146試合に出場して打率.240、23本塁打、86打点、6盗塁、OPS.747を記録し、通算300本塁打や1000打点のマイルストーンに到達した。そのサンタナは今オフ、再びFAとなっているが、「FanSided」のロバート・マレー記者によると、パイレーツはサンタナではなく、ラウディ・テレズ、ドミニク・スミスというノンテンダーFAの2選手に興味を示しているようだ。

現在28歳のテレズはブリュワーズから来季の契約をオファーされず、ノンテンダーFAとなった。2022年にキャリアハイの35本塁打、89打点をマークしたものの、今季は106試合に出場して打率.215、13本塁打、47打点、OPS.667と大幅に成績ダウン。右前腕の炎症に悩まされたシーズンでもあったため、来季開幕時に29歳という年齢を考えると、コンディションが万全ならば2022年に近い数字を残せる可能性もある。格安で獲得できそうなバウンスバック候補の1人だ。

スミスはテレズと同じ1995年生まれの28歳。2013年ドラフト1巡目(全体11位)でメッツから指名を受けたように、トップ・プロスペクトとして期待された選手だったが、メジャーでは2019年に89試合でOPS.881、翌2020年に50試合でOPS.993をマークしたのが目立つ程度で、ポテンシャルを完全開花させるには至っていない。昨オフにメッツからノンテンダーFAとなり、今季は格安の1年契約でナショナルズに加入したが、153試合に出場して打率.254、12本塁打、46打点、OPS.692と平凡なシーズンに。2年連続でノンテンダーFAとなり、新天地を探している。

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