LINE、最大44万件情報流出 年代や性別、注意呼びかけ

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 IT大手のLINEヤフーは27日、通信アプリ「LINE(ライン)」の利用者や取引先などに関する情報が外部に流出したと発表した。最大で44万27件に上る可能性があり、利用者の年代や性別、LINEスタンプの購入履歴のほか、取引先の従業員名やメールアドレスなどが含まれる。27日時点で利用者や取引先の情報を利用した二次被害の報告はないが、対象者に連絡し、詐欺被害への注意を呼びかける。

 LINEヤフーは「利用者や関係者に多大な迷惑と心配をかける事態となり、心より深くおわびする」とのコメントを発表した。サーバーへの不正アクセスが情報流出の原因と説明している。

 情報流出の可能性がある44万27件のうち、利用者に関する個人情報は30万2569件。このうち日本の利用者に関するものは12万9894件としている。「通信の秘密」に該当する情報も含まれていた。電話やメールの内容を第三者に知られない通信の秘密は、通信アプリを運営するLINEヤフーなどの事業者にも順守が求められる。

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