エンゼルスが左腕コラレックとの1年契約を発表 年俸は90万ドル

日本時間11月27日、エンゼルスはブレーブスからFAとなっていた救援左腕アダム・コラレックと1年契約を結んだことを発表した。米メディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者は契約条件を「1年90万ドル」と伝えている。エンゼルスは2年契約を終えたアーロン・ループの来季オプションを行使しなかったため、ブルペンの左腕が手薄に。近年は目立った活躍ができていないコラレックだが、2020年にはドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献しており、復活が期待される。

現在34歳のコラレックは2010年ドラフト11巡目指名でメッツに入団。2015年10月に解雇されたあと、オリオールズとマイナー契約を結んだが、同年12月のルール5ドラフトでレイズへ移籍した。2016年オフにFAとなり、今度はブレーブスとマイナー契約を結んだが、2017年3月に解雇。その後、レイズとマイナー契約を結び、同年6月にようやくメジャーデビューを果たした苦労人である。

2017年に12試合、2018年に31試合と徐々に登板機会を増やし、2019年は自己最多の80試合に登板。6勝3敗1セーブ、19ホールド、防御率3.27を記録した。特にドジャース移籍後の26試合では防御率0.77という素晴らしい成績をマーク。翌2020年も60試合制の短縮シーズンで26試合に登板して防御率0.95という見事な活躍を見せ、ワールドシリーズ制覇に貢献した。今のところ、2019年後半から2020年にかけての1年半がコラレックのキャリアのピークとなっている。

2021年2月にアスレチックスへトレードされると、それ以降は目立った活躍ができず、2021年は12試合で防御率8.00、翌2022年も15試合で防御率4.58と低調なシーズンに。古巣ドジャースに戻った今季も以前のような活躍はできず、シーズン途中にメッツへ放出され、2チーム合計でわずか5試合の登板に終わった。メッツを退団したあと、ブレーブスとマイナー契約を結んだが、ブレーブスではメジャーでの登板機会がなかった。なお、今季マイナーAAA級では3チームにまたがって46試合に登板し、2勝3敗1セーブ、12ホールド、防御率3.80を記録している。

今季のループは55試合の登板で防御率6.10に終わっており、コラレックがループの穴を埋めるのは決して難しくはないだろう。ただし、ループからの大幅なアップグレードになるかは微妙なところ。ループは2年間で120試合に登板したが、コラレックは直近4シーズン合計で52試合しか投げておらず、ループの労働量をカバーできるかどうかは不透明である。

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