肥満学会、新薬で適正使用を提言 「ダイエット目的やめて」

 日本肥満学会は27日、デンマークの製薬会社ノボノルディスクの新たな肥満症治療薬「ウゴービ」が保険適用されたことを受け、同薬の適正使用を求める提言を公表した。「美容・ダイエットなどの目的で使う薬ではない」と注意喚起している。メーカーは来年2月22日に販売開始を予定しており、肥満症の新薬登場は約30年ぶりとなる。

 提言では、薬の投与は肥満症と診断された上で、高血圧や脂質異常症、2型糖尿病などの持病があることや、食事療法や運動療法をしても十分に効果が得られないなどの条件を満たす必要があることを説明。

 肥満の状態だけでは投与対象にならないことや、副作用にも注意すべきだと指摘した。

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