【MLB】エンゼルスがアダム・コラレックと契約 救援陣の強化を狙う

写真:メッツ時代のアダム・コラレック

日本時間27日午後、エンゼルスがアダム・コラレックと契約を結んだことを発表した。エンゼルスの公式X(旧Twitter)にて発表された。1年90万ドルの契約となる。

コラレックは今季の開幕をドジャースのマイナーで迎えたが、6月11日(現地)にMLB契約を結んで当日救援登板を果たした。だがその3日後にはDFAされ、ふたたびマイナーへ降格。8月にはトレードでメッツへ移籍したのち、同19日にMLB契約を結んでMLB昇格となったが、4試合登板したあと27日にまたもDFA。この際コラレックは自由契約となり、8月31日にブレーブスと契約を結んだが、3度目のMLB昇格は果たせないままシーズンを終えていた。

このように2度のDFAを経験したコラレックだが、投球内容が悪かったというわけではない。わずか5試合の救援登板ながら5 2/3イニングで7奪三振1与四球と安定した投球を見せており、場合によってはもっと多くのMLBでの登板機会を得ていてもおかしくはなかったように見える。エンゼルスが契約に至った理由もそこにありそうだ。

世界一メンバーとなった2020年をピークにその後は思うような投球を見せられていないコラレックだが、最大の武器は平均で63.9%をマークしているゴロ率(被打球にしめるゴロの割合)だ。球速や奪三振能力こそ低下が見られたものの、ゴロを打たせることだけはできている。その点に限っては来季もある程度期待してよさそうに思われる。

ただ、コラレックが再び輝きを取り戻したとしてもシーズンを通して救援陣を支えてくれると考えるのはやや楽観的な考え方だろう。大谷翔平のFAこそあれど来季もプレーオフ進出を目指す方針を取っているエンゼルスだが、救援陣強化にはさらなる補強が必要になりそうだ。

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