市役所旧庁舎を舞台とした“サバゲ―” 賛否に揺れるも予定通りの開催に市民は…(静岡・島田市)

「戦争を思い起こさせる」「スポーツだ」など、イベントの開催を巡り賛否の声が上がっていたサバイバルゲームが、26日、予定通り静岡・島田市役所の旧庁舎で開催されました。

26日、島田市役所の旧庁舎を舞台に行われたサバイバルゲームイベント 。島田市が、解体前の旧庁舎を有効活用しようと、民間事業者から企画を募り、今回は、焼津市で屋内会場のサバイバルゲームを展開する会社の企画が採用されました。26日は、全国から約100人が参加し、滅多に体験ができない実際の建物でのサバイバルゲームに、参加者の期待も高まっていました。

( 参加者)

「ドキドキで前日寝れなかった」「けががないように頑張りたい」

「きょうはたくさん楽しみたいと思う」

サバイバルゲームとは敵味方に分かれ、直径6ミリの“BB弾”と呼ばれる弾をエアガンで撃ち合い、模擬戦闘を楽しむものです。内容は、相手の旗や陣地を取り合うなど様々で、今回は、50人ずつのチームに分かれ、片方のチームが要人を救出するというゲームなどが行われました。

( 参加者)

「私は攻め側にいた、普段とは違って攻めづらくてゲームとしては難しかった」

「上下の階段の戦いは普段ないのでそこが大変」

(スペシャルフォース 美濃部哲平 社長)

「みんなに楽しんでもらえる安全なスポーツだと認識してもらえるようにできれば」

一方、今回の開催をめぐっては、サバイバルゲームが「戦争を想起させ、公共の建物の解体前イベントとしてふさわしくない」など市民や市議から反対の声が上がっていました。

(島田市 森 伸一 市議)

「ガザやウクライナで実際に戦闘が行われ、毎日映像を見ている。ゲームでも(戦争の)イメージをわかすようなものが、解体イベントに良いのか疑問があり、これはやめてもらった方が良いと思って要望書を提出した」

市民の受け止めは…?

(島田市民)

「反対です。世界各国で戦争が起きているのは現実。人を傷つけるという発想にいくのはゼロではないので」

「好きでやるなら全然構わないと思うんですけど、戦争が起こっている中で、意見は違うと思うが(開催に)賛成」

染谷市長は、27日の定例会見で…

(島田市 染谷市長 )

「今後のことを考えれば、しっかりした方針信念を持って認めたことなので実施していただいて良かったと思っている」「いろいろなことにチャレンジできる風土から、街の活力や若い人にとって魅力的な街も生まれる」

また、染谷市長は、このイベントに関し市民から賛否合わせてメールや電話が30件ほど寄せられたと話しました。

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