琵琶湖水位がマイナス65cmに 坂本城跡の石垣も姿現す

琵琶湖の水位低下で、姿を現した坂本城跡の石垣=25日、大津市

 少雨の影響で滋賀県の琵琶湖の水位が27日、基準水位からマイナス65cmを記録した。この時期の平均に比べると約25cm低く、大津市の坂本城跡では普段は湖底に沈んでいる石垣が姿を現した。

 坂本城は織田信長が「比叡山焼き打ち」を決行後、明智光秀に築かせた。本丸が琵琶湖に突き出した水城で、本能寺の変の後に焼失し廃城となったとされる。

 石垣は14年ぶりの低水位でマイナス69cmまで下がった2021年11月にも顔を出した。ボランティアガイドをする「坂本城を考える会」の山岡和則さんは「今回もひと目見ようと、普段の2倍以上の人が訪れている」と話す。大津市は石垣に触れないよう求めている。

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