布で目隠し、トンネル内に連行 解放のタイ人、家族に証言

 【バンコク共同】パレスチナのイスラム組織ハマスに拉致され、24日に解放されたタイ人男性の姉が27日、共同通信の電話取材にタイ北東部で応じた。男性はパレスチナ自治区ガザとの境界に近いイスラエル南部で10月7日に拘束された際「黒い布で目隠しをされ、外された時にはトンネル内に連れて行かれていた」と姉に証言した。

 姉によると、男性はトンネル内の一角で過ごすよう指示された。同じ場所にいたタイ人は男性を含め2人。他にも複数の人がいたが、合計で何人が一緒だったのかは分からないという。必要最低限の食事と水を与えられ、頼めばシャワーを浴びることもできた。ハマスから拷問を受けることはなかった。

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