戦乱と干ばつのアフガンに命の水を 医師・中村哲さんパネル展/千葉県・船橋市

戦乱と干ばつのアフガンに命の水を 医師・中村哲さんパネル展/千葉県・船橋市

 深刻な人道危機が続いているアフガニスタンで医師の中村哲さんが銃撃され死亡して4年がたつのを前に、千葉県の船橋市では11月27日から中村医師の活動を伝える写真展が始まりました。

 アフガニスタンで長年、人道支援に取り組んでいた医師の中村哲さん。山岳部の医療過疎地域で診療を行う傍ら、大干ばつに襲われたアフガニスタンで安全な水を求めて1600本の井戸を掘ったほか、日本伝統の治水技術を用いた用水路の建設にも尽力して広大な農地を回復しました。

 会場には4年前の12月4日に銃撃で亡くなった中村医師が、医療や国際協力の現場で先頭に立って農地の回復や開拓を続け、多くの人々に水の恵みをもたらしたことなどが紹介されています。

 アフガニスタンでは経済制裁や国内の混乱に伴う経済悪化に加えて、干ばつや洪水・地震などの自然災害の影響が重なり、深刻な人道危機が続いていて、中村医師の事業を引き継いだ国際NGO・ペシャワール会は「この地で人間らしく生きることが困難な人びとを支え続ける」としています。

 この写真パネル展は12月3日まで船橋市民ギャラリーで開かれています。

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