西鉄バス唯一の「踏切」バス停。「八田踏切」の罠【福岡市東区】

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載65回目は、福岡県福岡市にある「八田踏切」バス停をご紹介します。

今回は福岡市東区からお届け

福岡市東区に、八田踏切というバス停がありまして、

花田歯科前、という副題のとおり、

天神方面に向かうバスは、踏切を通過してから、

花田歯科の前にあるバス停に停車します。

西鉄バスで唯一、名前に「踏切」を含むバス停です。

福岡市はそれほど鉄道線が多くないとはいえ、福岡県内一円や佐賀県大分県熊本県にまで路線を延ばしている西鉄バスで、踏切バス停がここひとつなのはちょっと意外です。

ということで、バスが頻繁に行き来する

バス停のすぐ脇にあるこの踏切が、

八田踏切という話ならばスムーズに記事が進むのですが、、、、、、、、そうではありません。

おあとがよろしいようで。

と謎を残したまま終わると誰かに怒られそうなので、続けます。

「八田踏切」そのものはどこにあるのか

この「三平踏切」を、

たくさんのバスが渡っていますが、

土井団地からやってきて、渡らずに右折する系統もあります。

「渡るのが72C・77・78番など、この写真のように右折するのは28B系統です」という行先番号の違いは、マニアなのでちょっと知識を主張してみたいだけで、今回の内容にはあまり関係がありません、たぶん。

「三平踏切」を渡らない28Bが右折した先にも、バス停がありまして、

ここも八田踏切です。

土井団地方面の八田踏切に停車するバス、この写真の右奥側に、先ほどから話題にしている三平踏切がある、という位置関係です。

28Bの八田踏切バス停、都心方面の奥にも踏切が見えて、そこにもバスの姿が。

でんちゃも走ります。

「でんちゃ」というのは舌足らずでかわいこぶっているわけではなく、

架線がなくても走れる充電式の車両の正式名称です。DENCHA。

この先にある交差点に、「八田踏切」の名前が現れました。

そして「八田踏切」、ありました。

しかしながら、奥に八田踏切が見える、最寄りであろうと思われるバス停は、

八田踏切ではなく、八田なのです。

これがなぜなのか、経緯を含めて語ろうとすると高美台一丁目のような長文になるので、またの機会に。

位置関係図

最後にお待たせしました。位置関係図、です。

基本情報

バス停名:八田踏切(花田歯科前)(はったふみきり(はなだしかまえ))

・住所:〒813-0032 福岡県福岡市東区土井1丁目21[map]

・天神からの行き方:
「天神大和証券前(14) (大和証券前14 県庁方面)」から、普通78番 県庁 流通センター多々良経由 土井団地ゆきに乗車。約41分、420円

© 株式会社えんメディアネット