日大副学長、年内辞任の意向 薬物事件巡り、処分に向け調整へ

 日本大アメリカンフットボール部の薬物事件を巡り、沢田康広副学長が年内に辞任する意向を周囲に伝えていることが27日、関係者への取材で分かった。理事会側からは即時の辞任を勧告されていたが、業務引き継ぎなどに時間を要するためだとしている。日大は今月中に幹部の処分に関して結論を出すために調整を進める。

 関係者によると、本年度内の辞任を勧告された酒井健夫学長も受け入れる方向で検討。林真理子理事長は減給50%とする処分案に同意している。

 また沢田副学長は27日、事件後に合理的な理由なく辞任を強要されるなどのパワハラを受けたとして、林理事長に損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。

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