仙台市でイノシシ被害が増える 高校にも出没 猟友会が捕獲を続ける

23日に仙台市若林区の仙台東高校などに出没したイノシシは今も捕まっておらず、周辺では警戒が続いています。仙台市では他にもイノシシが住宅地などに多く出没し、被害が絶えません。

23日朝に若林区上飯田の住宅などで目撃されたイノシシは、その後近くの仙台東高校にも入り込み窓ガラスを突き破った後、姿を消しました。

この付近では24日夜にも2匹のイノシシがが目撃されています。

いずれのイノシシも捕獲されていないため、住民らは不安を隠せません。

住民「突っ込んでこられたら心配」

高校生「学校に入ってくるなんてあまり聞かないけど、もう1回入ってきたら怖い」

仙台市東部の平地でイノシシが出没するのは珍しいものの、仙台市全域ではイノシシの被害は増え続けています。

住宅街からほど近い青葉区茂庭では、住宅の庭にイノシシが入り込み植木の根などを食い荒らす被害が出ています。

県猟友会金子賢司さん「木の根っこが好きで食べるツツジの」

この住宅では、イノシシにより庭がすっかり荒らされてしまいました。依頼を受け金子さんたちが、住宅近くのやぶにわなを仕掛けたところ、翌日にはイノシシが掛かりました。罠に掛かっていたのは、小柄なイノシシです。人が近付くと興奮して必死に抵抗します。

猟友会のメンバーが、イノシシの鼻をワイヤーでくくりようやく捕獲できました。金子さんは特にイノシシの数が多いと言います。 県猟友会金子賢司さん「11月になってから24頭位捕っている。これだけ取っても減る気配は無い」

イノシシは本来臆病な動物ですが、興奮した場合などは人を襲うこともあります。どう頭数を減らしていくのか各地で模索が続いています。

© 株式会社東日本放送