県内最年少首長誕生 初当選の元町職員・田中浩介氏(40)が給食費無償化など早期実現を強調

任期満了に伴う愛媛県松前町長選挙は26日に投票が行われ、即日開票の結果、新人で元町職員の田中浩介氏が現職の岡本靖氏を大差で破り、初当選を果たしました。

8年ぶりの選挙戦となった松前町長選挙は、1万1304票を獲得した新人の田中浩介氏が、現職の岡本靖氏に7700票余りの大差をつけ初当選を果たしました。

(田中浩介氏)
「これまでの200日間は、皆さんと絆をつくっていく日々でした。これからがスタートだと思っています」

田中氏は松前町出身で2008年に町役場に入ると、企画政策担当係長だった今年3月に退職し町長選への立候補を表明、選挙戦では子育て支援の充実などを訴えました。

(田中浩介氏)
「1つ目が2人目以降の0~2歳児の保育料の完全無償化。2つ目が、小中学校の給食費の無償化。3つ目が18歳までの医療費の無償化の拡充、この3つになります。」

田中氏は、これらの無償化に向けた予算の確保に努め、できるだけ早い実現を目指すと強調しました。また、現在40歳の田中氏は、県内の自治体トップとしては最年少となります。

一方、破れた現職の岡本靖氏は、支持者を前に次のように述べました。

(現岡本靖氏)
「すべて私の不徳の致すところと思います。2期8年、しっかりと全身全霊で町づくりに取り組んでまいりました。その実績について町民の皆様にご理解いただけなかったことは、大変残念に思います」

なお投票率は、選挙戦となった8年前を3.35ポイント下回る59.49%でした。

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