「感謝の気持ち伝えて走りたい」引退を決意した“ボス”への恩返しを胸に走る子どもたちの物語=松崎町チーム【しずおか市町対抗駅伝 注目チーム・選手①】

12月2日土曜日、いよいよ「しずおか市町対抗駅伝」が開催されます。注目選手や選手たちの駅伝への思いを紹介していく第1回は、静岡県松崎町の「ボス」との絆です。

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町の部入賞を目標に励む松崎町の選手たち。その中でも、この駅伝に人一倍の気持ちを持って臨む選手が…。

<対象区間2区、9区小嶋悠太選手(小6)>
「2年間(選ばれなくて)悔しい思いをしてきて、ボスマラの時にボスに『しっかり練習を真面目にやっているから選手に選ばれる』と言ってくれて、そこから勇気が出て頑張って練習して、今回候補に選ばれてうれしいです」

ボスとの絆。

ボスマラ(ボス ジョギングマラソン)とは、松崎町で50年近く続くジョギングクラブ。地域の多くの子どもたちが、ボスこと深沢弘さんに走る楽しさを教わりました。

しかし、そんな深沢さんも2023年で81歳という年齢を迎え引退を決意。

<対象区間2区、9区小嶋悠太選手(小6)>
「引退しちゃうのは結構寂しかったけど、ボスに感謝の気持ちを伝えて走りたいという思いが高まりました。今までの練習の成果を発揮して、かっこよく走れるように頑張ります」

悠太君のほかにも、ボスと一緒に走ってきた選手が。

<深沢弘さん>
「美羽、頑張れ。美羽、頑張れ」

<親>
「いい顔してるってボスが」

<深沢弘さん>
「楽しい顔してる。楽しい顔するのが一番だよ。」

<小3からボスマラ参加 福本遼真選手(小6)>
Q.ボスのことは好きですか?
「はい。もうちょっと続けて欲しかった」

<2022年までボスマラ参加 小鹿美羽選手(中1)>
Q.引退するって聞いた時はどうでした?
「寂しかったです。(ボスに)元気で走っている姿を見せたいです」

ボスに教わった走りを見せることで恩返しをしたい。

<ボスこと 深沢弘さん(81)>
Q.たまに駅伝の練習を見に来ますか?
「時々、水曜日に。時々見に来るのが一つの楽しみ」
Q.ボスが引退するから恩返しの気持ちを込めて走りたいという子どもたちがいますが?
「すごいね。驚いちゃうね。ありがたいですね。勇気をもらいますね」

ボス、見ててください。感謝の気持ちを込めて走る松崎町、町の部入賞を目指します。

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