西成署が保護した泥酔の男性死亡 車いす押し、段差に気付かず転倒

大阪府警察本部

 大阪府警は27日、西成署が10月に泥酔状態で保護した男性(62)を車いすで自宅へ送る途中、段差に気付かずに押して転倒させ、男性がけがをしたと発表した。府警によると、男性は保護前にも数回転んでおり、約1カ月半後に搬送先の病院で死亡。医師の所見では死因とされる転倒の特定は困難としており、府警が因果関係を捜査する。

 署は10月6日午後、大阪市西成区で男性を保護した。翌日、車いすに乗せた男性を生活安全課の警察官数人が自宅へ送る途中、段差で男性が前のめりに転倒した。顔にけがをして入院し、今月24日に死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は転倒が原因の脳挫傷による誤嚥性肺炎だった。

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